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子供の過食と拒食 概要


摂食障害は、小学生から中学〜高校生に起こり、その症状は過食と拒食を繰り返す人と拒食だけを呈する場合とがあります。


摂食障害が起こる主な原因は精神的なことが多いようですが、未だに解明されていないことも多々あります。
若い女性の1%が神経性食欲不振性しんけいせいしょくよくふしんしょうに、ほかの2〜3%が神経性過食症になっていると言われています。


拒食症だけなら、ダイエットの情報が巷に反乱しすぎていることが原因のひとつかもしれません。
「子供がダイエット?」と思うかもしれませんが、新聞でもよく報じられるように、最近の子供は年々、成長が早くなり、情報化社会の中で生きているため小学生でさえスタイルを気にする時代なのです。


拒食症になる年齢は、小学校の高学年から高校生にかけて多く、思春期における自己確立(アイデンティティーの確立)がうまくいかないことによると考えられています。早めに医師の診断を受けましょう。

子供の拒食症の症状

拒食症の子供は、一見、元気に見えます。
そして、完璧主義の子供に多く見られます。


例えば、学業成績がとてもよかったり、失敗することが許せない人など。
別の言い方をすると、周りが思っているよりも、自分を低く評価している自己評価の低い人ということになります。


これには、小さい時からの育てられ方も潜在的に関係があると思います。ご両親もどちらかと言うと完璧主義で、ご自分も相当な努力をしておられ、同時に、ありのままのお子さんをそのまま受け入れるのではなく常に、目標を高く掲げておられる。


”お子さんがどんなであっても、その小そのものの存在が非常に重要なんだ”という理解がご両親に不十分だと、摂食障害は起こりやすくなるようです。


一旦食べなくなると、その状況に満足するようになるということが、動物実験でわかっています。
ネズミにエサをあたえないで、くるくる回る輪に乗せていると、自分が死ぬまで輪のうえで動き続けています。


この現象から何がわかるかというと、食べないでいると、脳内にエンドルフィンという快楽物質が分泌されます。
これは食べなくても【いい気持ち】にさせてくれる物質です。
人間では調べることができませんが、この物質が出ると想定すると、拒食症の人が食べなくても元気でいられるということがうなづけます。

子供の過食症

食べ物をたくさん食べてストレスを解消しようとするのが過食症です。
正常な女性でも、ストレスが溜まると美味しいものをたくさん食べてストレスを解消しようとする人もいますが、その度合がひどくなったのが過食症です。


食べるということで、自分の気持を満たそうとするのでしょう。
そのため、家の中にあるものをすべてを食べてしまうということもあります。


また、ひどい症状になると、食べては吐き、食べては吐きを繰り返します。
こうなると食べることが良くないだけでなく、吐くことによって酸性である胃液が食道や口の中を何度も通るので食道や口の中がただれてしまいます。信頼できる医師を見つけて、相談することをおすすめします。

子供の過食と拒食 治療

拒食症も過食症も、身体的な病気ではありませんが、放っておくと様々な障害が起きてきます。
拒食症では、月経がある女のお子さんなら、月経がストップしてしまうということも考えられますし、甲状腺ホルモンが低下したり、骨がもろくなってしまったり、突然に呼吸不全を起こしたりすることもあるのです。


ですから、摂食の様子がおかしいようなら、病院を訪れましょう。
精神科だけでなく、心療内科の先生でも一部カウンセリングによって時間をかけて解きほぐすことが第一です。


また、病院の中には、子供の食べ物を考慮した栄養指導をしてくれるところもありますので、医師に積極的に相談してみるといいでしょう。