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おしゃべりが苦手な子供はどうすれば、、、

Q:子供があまり言葉を話さないのではないかという気がして心配です。

出産後、気分が優れずにあまり子供に声をかけていませんでした。
子供の将来は大丈夫かと、気になって仕方がありません。

A:言葉の発達は子供によって違います。
ご質問のお子さんがお幾つなのかわかりませんが、性格もあるかもしれませんし、もし小さなお子さんならもう少し様子を見るといいかもしれません。
しかし、お母さんが出産後、気分が優れず、お子さんに声をかけていなかったということが気になります。
言葉を離さないだけでなく、視線が合わなかったり、周囲からの働きかけを無視したり、言われたことを理解できないようなら、仮性精神遅滞かせいせいしんちたいかも知れません。

干渉しすぎたり、お子さんの自主性を奪っていませんか?

子供には適切な刺激が必要です。
例えば、一日中寝かせられっぱなしや、全然声をかけてもらえない、また逆に声をかけすぎる。
いずれも適切な刺激とはいえません。


特に生まれた時から3歳くらいまでが知的な発達にとても大切な時期です。
お母さんの気持が少し落ち込んでいたり、お子さんを放っておいたりしたばあい、また虐待されているようなばあい、テレビを見せて一日を過ごさせるような育児をしているばあいに、知的な発達が遅れることもあります。


本当は脳そのものは全く異常がないのに、環境的な要因によって起こるのです。
この場合を仮性精神遅滞と呼ぶ人もいます。。まずは、育てられている環境を検討し、改善することが必要です。


また、子供は、まず自分が目にしたり手に触れたりしたものをいじりまわして確認し、一つ一つを学習していきます。
放っておくのとは逆に、過干渉のために、自分自身での試行錯誤ができず、発達が遅れていた子供の例もありますので、ご紹介しましょう。


B子ちゃんの発達が遅れているのではないかと心配して、お母さんがおねえちゃんといっしょに連れてこられました。
少し年が離れたおねえちゃんがいつもそのお子さんの面倒を見ていました。
遊びの場面を観察すると、そのおねえちゃんは、下の子が何かに興味を持って探索を始めると、危ないからといって全てを取り上げてしまったり、他のものを持ってきて目の前に差し出して注意を反らせるというような面倒の見方をしていました。


これが原因と判断し、おねえちゃんとしたのお子さんを少し話してもらい、できるだけお母さんが下のお子さんと向き合って自由に遊べる環境を作っていただきました。
三ヶ月後には、発達状態は正常といえる状態に改善されました。


おねえちゃんは悪気があってしていたわけではありませんが、下のお子さんの意思を無視した過干渉だったのです。
子供にはある程度自由を与えて、見守るということも大切です。
子供がある程度成長してからでも遅くはありませんので、抱っこをしたり、スキンシップをしたり、お子さんが心地よいと感じられるような刺激を適切に与えながら、話しかけてあげてみてください。心配だったら、一度小児科に相談してみてください。