MENU

子供のチック 概要


チックは、目をぱちぱちさせたり、口や鼻を歪めたりする動きをしたり、突然首を振ったり肩をすくめるなどの動作を繰り返す、運動性の症状が見られるものと、「えっえっ」というような奇妙な声を発する音声チック、また動きと同時に声を発するものとがあります。

子供のチック 原因

顔面や首、肩の動きのみのチックが起こる原因には、主に心の緊張やストレスの他、子供が我慢しすぎたりしていることが考えられます。


例えば、子供は好奇心の塊で、いたずら好き、そしてお行儀が悪くて当たり前なのに、ご両親は理解せずにお行儀についてそのつど口うるさく注意したり、またお母さんがそうでなくても、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんの中のどなたかが完璧主義で、いちいち叱ったりすると、チックという形でお子さんは赤信号を出してくることがあるのです。

子供のチック 治療と生活指導

運動性のチックの場合は、ご両親がお子さんに対する対応を変えるだけで良くなることがほとんどです。
お子さんに口うるさくうのをやめて、ストレスから開放し、気持ちを緩やかにしてあげることが大切です。


また、チックの症状が出た時も「やめなさい」とか「じっとしていなさい」というのを避け、見て見ぬふりをしている方がいいのです。
病院では、ご両親に対する日常生活上の指導を行います。
お子さんには心を和らげるようなカウンセリングをするだけの場合もありますし、くすりを併用して治療することもあります。
くすりは一種の精神安定剤のようなもので、軽いものです。


心配なのは、声を発する場合です。

大体がゲップのような声を出します。
これは単純にチックであるだけでなく、「ジルドゥラチューレ症候群」等の病気と関係していることもあります。


音声を伴うチックのばあいも、ストレスを解消するように始動をしますが、音声チックがひどい場合には、やはり薬を処方します。
薬の服用によって、症状はある程度軽減しますが、やはり大切なことは家庭における対応です。


また、大家族で家族関係が複雑なばあいなどは、お子さんを尊重することを第一に考え、ご両親がお子さんに愛情を持って接していることがお子さんにも伝わるような親子関係を築くことが大切です。

※ジルドゥラチューレ症候群
常染色体優性遺伝の病気。
脳内の神経伝達物質の以上による神経の病気。
ジルドゥラチューレ症候群では聞きたくないような汚い言葉を話すことも特徴です。比較的男子のほうが起こりやすいものです。
チックの症状に加え、攻撃性を持っています。また、多動学習障害などの症状を起こします。
成人するまでにチックは3分の1は消失、3分の1では改善します。