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子供のひきつけ 概要


子供が初めて惹きつけ(けいれん)を起こしたら、お母さんはきっとびっくりされるでしょう。


ひきつけの原因は様々ですが、発熱の際に急激に体温が上昇するために起こす「熱性けいれん」や「良性乳児けいれん」などが多く見られます。


その他にいわゆる”かんの虫”ともいわれる憤怒ふんどけいれん(泣き入りひきつけ)のように発達のある時期にのみ多くのお子さんに認められるのも、下痢に伴う脱水症(水分、電解質の異常)や、低カルシウム、低血糖などの代謝異常、熱射病や日射病に伴うもの、頭蓋内出血や脳腫瘍、脳の形成異常、また、髄膜炎、農園、脳症、ミトコンドリア病、まれには日本脳炎は破傷風などの脳の重大な病気に伴うものや、てんかんによるものなどがあります。


生まれて初めての引きつけのばあいには、熱があってもなくても、とにかく病院で診てもらいましょう。学童では、痛みあ体が温まることによる、いわゆる脳貧血による湿疹の時に、引きつけのようになることがあります。


また初めてでなくても、すぐに病院に連れて行き、検査を受けたほうがいいというひきつけもあります。

生まれたての赤ちゃんがひきつけを起こしたばあいや、熱がないのに引きつけを起こしたばあい。また一度、治まっても何度もひきつけを繰り返したり、引きつけが治まっているのに意識が無かったり、体の左右どちらかが強くひきつけを起こしている時なども直ぐに病院に連れていく必要があります。何かしらの重大な病気を抱えている可能性があるのです。


もうすでに、熱性けいれんと診断されているばあい、引きつけの症状が出ても1〜2分で収まり、正常な状態に戻れば、すぐに病院に駆け込むこともありません。


「泣き入りひきつけ」と言うのは、幼児期にはよくあることですが、例えば、予期していなかった突然の痛みがあった時に第一声のなき声が出せなくてそのままひきつけを起こしてしまったり、癇癪かんしゃくを起こしてなき続けているうちにだんだん顔色が紫色になってしまったりします。


このばあいは、病院に連れて行って診察をするというよりも、まず抱き上げてなだめてあげましょう。
普段から穏やかに成長する環境を作ったり、言って聞かせるくせをつけましょう。
成長とともに治まってくるはずです。

子供のひきつけ 痛みの和らげ方

「イタイのイタイの遠くの方へ飛んで行け」等と言いながら、痛くない場所をさすってあげるのは、お子さんの気持ちを落ち着けるのにも痛みを和らげるのにも効果があります。


事実、痛くない場所をさすってあげると、本当の痛みの脳への伝わり方が弱くなるということが医学的にもわかっています。

子供のひきつけ 応急処置

お子さんがひきつけを起こした時には、びっくりされるでしょうが、揺すったり大声で呼んだりするのはあまり良くありません。
まずは慌てずに、お子さんの衣服をゆるめ、ゆったりと呼吸できるような状態を作り、静かに危険でない場所に寝かせます。


この時、吐くこともあるので、顔は横向きにしておきましょう。
おむつが取れているお子さんなら、尿や便を漏らすこともあるので、余裕があればビニールをひくなども良いかもしれません。


以前に、引きつけを起こしたお子さんのお母さんが、舌を噛まないようにとご自分の指を口に加えさせていたという話を聞きましたが、これはかえって良くないので避けましょう。
惹きつけでしたを噛む危険があるのは最初の瞬間なので、お母さんが気づいた時には、すでに噛んでしまっていることが多いのです。
そこでモノを噛ませたり割り箸を刺し込んだりするのは、喉を刺激して吐くことを誘発してしまったり、時には窒息に繋がることもあるので、逆に危険です。


そして、安静に寝かせたら、すぐに熱をはかってください。
熱があったら水枕などで頭を冷やしましょう。


殆どの引きつけは、このような処置をしている間に治まります。
しかし、応急処置をしても治まらないようであれば、すぐに救急車で病院に行ってください。
前述したように、初めての引きつけのばあいには熱があってもなくても、病院で受診しましょう。


脳は、血液、東武への画像検査などを一度は受ける必要があります。熱性けいれんなど引きつけを起こしやすいお子さんなら、抗痙攣剤こうけいれんざいをもらっておくのもいいでしょう。