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子供の光感受性 概要


テレビのアニメ番組を見ていた多くの子供達が、一斉に惹きつけや気分の不快
などの症状を訴え、病院に運ばれたことは、まだ記憶にあたらしいことと思います。

この現象を説明するために、新聞その他では「光過敏症」という言葉が使われたと思いますが、いま専門家の間では「光感受性」と呼ぶべきであると言われています。


実際にこれらの症状を起こしたのは、どちらかと言うと、幼児よりも小学校から思春期の子供に多かったと言われています。
男の子にも起こりますが、船塚真先生(東京女子医科大学病院・小児科)の調査によれば、女の子のほうが1,5倍くらい多かったそうです。

子供の光感受性 原因と治療

光感受性は体質によって起こるものです。
しかし、一定の年齢、例えば思春期をすぎれば消えてしまい、大人になるとそのような素質もなくなっていきます。


一種の発達過程で思春期に見られる一過性のものです。
同じような刺激を受けなければ、症状が出ることはありません。


しかし、思春期に起こる一過性の症状とはいえ、それによってけいれんや、気分が悪くなるという症状が伴うのですから、症状が出たばあいは、病院でしかるべき検査を受け、場合によっては治療を行う必要があります。


検査では光刺激をしながら脳波を取る必要があります。
これは、光刺激に対して脳波が異常な反応を示すかどうかを診ます。
そして、異常が診られたばあいには、同様な刺激を避けること、場合によっては毎日くすりを飲んで、予防することが必要です。

子供の光感受性 予防

このような素質を持っている人のばあい、日差しが木々の葉に反射してキラキラしているのを見ること、網戸を通して窓から入る細かな光を見つめること、テレビの砂嵐などのチカチカした画面を見つめることが誘引で、同様の症状を起こすこともあります。


また、あまりチカチカした光の点滅も好ましくありません。
一方、光の刺激でなくても、【ウォーリーを探せ」のような細かい図形を見つめることなどでも起こることもあります。
テレビを見る時には、特に大きな画面のテレビでは、近くで見ることを避けましょう。刺激となる光が視野全体に広がるのは特に避けたいものです。